「チケットレス（車番認証）駐車場を導入したいけれど、お客様が自分の車のナンバーを忘れてしまい、精算機の前でトラブルになるのが心配……」

最近、このようなご相談を土地オーナー様や施設管理者様からいただくことが増えています。
確かに、従来の「駐車券」を入れるだけのシステムと違い、お客様自身に「ナンバー入力」をしていただくシステムには、運用上の不安がつきまとうものです。

しかし、ご安心ください。「ナンバー忘れ」は、適切な機器選びとちょっとした工夫で、ほぼセルフサービスで解決できる問題です。

今回は、駐車場機器メーカーであるハローテクノが、最新の精算機が備える「ナンバー忘れ対策」の仕組みと、管理の手間を最小限にする運用ノウハウをわかりやすく解説します。

なぜ「ナンバー入力式」の駐車場が増えているのか？

近年、カメラで車両ナンバーを読み取る「車番認証（チケットレス）システム」の導入が加速しています。
その背景には、オーナー様にとっての圧倒的なメリットがあります。

☑消耗品コストの削減： 駐車券（紙）やインクリボンが不要になり、ランニングコストが下がります。

☑トラブルの減少： ゲート機器の「券詰まり」や「チケット紛失」といった物理的なトラブルがゼロになります。

☑お客様の利便性： 入庫時に窓を開けて券を取る必要がなく、スムーズに入場できます。

このようにメリットが多い一方で、唯一にして最大の懸念点が「利用者が自分のナンバーを覚えていない場合どうするか」という点です。

シミュレーション｜「ナンバーを忘れた」時、現場では何が起きる？

もしお客様が精算機の前で「あれ？ ナンバーなんだっけ？」となってしまった場合、旧来のシステムと最新のシステムでは、対応の手間が全く異なります。

旧来型や不親切なシステムの場合

お客様は車まで戻って確認するか、それが面倒ならコールセンターへ電話をかけます。オペレーターが遠隔カメラで場内を探し、車を特定するまでに時間がかかり、後ろに精算待ちの行列ができてクレームに発展することもあります。

最新のハローテクノ製システムの場合

オペレーターの手を借りずとも、精算機の画面操作だけでお客様自身が解決できるように設計されています。
具体的な解決策を見ていきましょう。

ハローテクノが提案する「ナンバー忘れ」への3つの解決策

実は「駐車券紛失」よりも管理はラク？コストと手間の比較

「ナンバー忘れ」のリスクばかりに目が向きがちですが、実は従来の「駐車券紛失」の方が、管理者にとっては重い負担となります。
両者のトラブル対応を比較してみましょう。

表からも分かる通り、車番認証式は「トラブルが起きてもリカバリーが圧倒的に早い」というのが特徴です。

トラブルを未然に防ぐ！導入時にできる「親切な工夫」

システムが高機能であることはもちろんですが、導入時に「お客様に気づきを与える環境」を作ることも重要です。ハローテクノでは、以下のような運用サポートも行っています。

• 適切な看板・掲示：
  車を降りてすぐ目に入る場所（エレベーターホールや出口付近）に、「精算にはナンバーが必要です（今のうちに確認を！）」というポスターを掲示します。
• スマホ連携決済の導入：
  精算機に行かずに済むよう、QRコード決済など手元のスマートフォンで完結する仕組み（※対応機種）を導入すれば、そもそもナンバー忘れの焦り自体を減らすことができます。