豆知識
2025.12.29
機械式パーキングの台数を減らす決断|管理コストを下げて「利益」を生み出す駐車場の適正化術
「機械式駐車場の空き枠が増えて困っている」
「古くなった装置の修繕費が、将来のマンション会計やビル経営を圧迫しそうで怖い」
マンションの理事長様やビルオーナー様から、このようなご相談をいただく機会が非常に増えています。
実は今、時代の変化に合わせてあえて駐車場の「台数を減らす」ことで、管理コストを劇的に下げ、逆に収益性(利益)を高めるケースが増えているのをご存知でしょうか?
「減らす=ネガティブな縮小」ではありません。これは、需要のないコストをカットし、資産価値を守るための「攻めの適正化」です。
この記事では、独立系メンテナンス会社であるハローテクノの視点から、機械式駐車場の台数を減らすことによる具体的なメリット、利益構造の変化、そして失敗しないための検討ステップを分かりやすく解説します。
多くの機械式駐車場が建設された当時と現在とでは、車を取り巻く環境が大きく変化しています。単純に「車離れ」だけが原因ではありません。
近年、SUVやミニバンなどの背の高い車(ハイルーフ車)や、車幅の広い車が人気です。しかし、20年〜30年前に設置された機械式駐車場の多くは、当時のセダンタイプを基準に設計されており、「空きはあるのに、持っている車が入らない」という現象が起きています。
最大の問題は、誰も使っていないパレット(駐車区画)に対しても、メンテナンス費用や電気代、そして将来の部品交換費用がかかり続けるという点です。収益を生まない設備に経費をかけ続けることは、管理組合やオーナー様にとって大きな損失となります。
では、思い切って台数を減らした場合、経営面でどのようなメリットがあるのでしょうか。
・維持管理費の即時削減: 点検対象のパレット数が減ることで、毎月の保守点検費や電気代が下がります。
・修繕リスクの回避: 装置自体を撤去(または一部停止)すれば、将来発生する数千万円規模の「装置入れ替え工事」の費用を圧縮できます。
・稼働率・契約率の向上: 使いにくい下段などを廃止し、平面化することでハイルーフ車も駐車可能になります。
「高くても借りたい」というニーズに応えられ、賃料アップに繋がるケースもあります。
既存の2段式昇降横行(20台)をリニューアルし、下段ピットを埋め戻して平面化(10台)した場合の、10年間のコスト比較イメージです。
※上記は一般的な概算シミュレーションであり、実際の削減幅は装置のメーカー、タイプ、現在の契約内容、工事手法により異なります。正確な金額を知るには現地調査とお見積りが必要です。
「減らす」といっても、完全に撤去するだけが選択肢ではありません。ご予算や将来の計画に合わせて、いくつかの工法があります。
| 手法 | 工事内容 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 1. 鋼製蓋工法 (埋め戻しなし) |
ピット(地下)の上を丈夫な鋼鉄の蓋で塞ぎ、平面化します。 | 工期が短く、コストが比較的安い。 | 地下空間は残るため、排水ポンプ等の管理は継続が必要。 |
| 2. 埋め戻し工法 (完全撤去) |
装置を撤去し、ピットを土砂等で埋めて完全な平面駐車場にします。 | ランニングコストがほぼゼロになる。 | 工事費用が高めで、工期も長くなる。 |
| 3. 間引き・一部停止 | 多段式の一部パレットのみを使用停止し、固定化して運用します。 | 最も安価に実施できる。 | 使い勝手の抜本的な改善にはなりにくい。 |
駐車場の変更は、管理組合の合意形成やオーナー様の決断が必要です。スムーズに進めるためのチェックポイントを整理しました。
私たちハローテクノは、単に工事を行う業者ではありません。長年、機械式駐車場の保守・点検を行ってきた「メンテナンスのプロ」です。
だからこそ、「ただ壊して終わり」ではなく、その後の使い勝手やメンテナンスコストまで見据えた最適なプランをご提案できます。
行政への確認や、管理組合総会での住民説明会資料の作成サポート、施工後のアフターフォローまで、ワンストップでお任せいただけるのが私たちの強みです。
・機械式駐車場の台数を減らすことは、利益改善の最も有効な手段の一つです。
・維持費削減だけでなく、平面化により「使いやすさ」が向上し、入居者満足度もUPします。
・目先の工事費だけでなく、将来の修繕費を含めたライフサイクルコストで判断しましょう。
「今の契約状況に合わせて、適切な台数は何台なのか?」
「工事をしたら、どれくらい維持費が下がるのか?」
もし少しでも疑問をお持ちなら、まずは現状の診断から始めてみませんか?
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